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2024.05.05
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2005.06.02
■自信がなくなった時に思い出す事


これも小学校の時の思い出です。

運動オンチだった私は、跳び箱が飛べませんでした。
1段も飛べないのでマットを丸めて、先生にオシリを押してもらっていました。
自分でも分かっているのですが、飛ぶ前に諦めているのです。

「どうせ飛べないだろう。ほら、やっぱり飛べなかった」
その時、ふと思い出したのが『日陰のアサガオ』(思い出1)です。
頭に、あのキレイなピンクの花が浮かんだとたん、自分が跳び箱を飛んでいる姿が見えた気がしました。
「飛べるかもしれない」
その瞬間、私は難なく飛んでいました。
「次、1段の方に並んで」と先生に言われるがまま、1段の跳び箱を飛んでみると、なんとまた飛べたのです。
「次、2段」「次、3段」と次々とクリア。
不思議な事に全く失敗せず、6段目まで飛べてしまったのです。
一番ビックリしたのは本人で、キツネにつままれたというか、夢を見ているようでした。

「みなさん集まってください。」と先生が急に声をかけ、6段の跳び箱の前に皆を集めました。
「今から、上手な人に見本で飛んでもらいます。A君 B君 Cさん」そして最後に私の名前が呼ばれました。
A君もB君もCさんもクラスでは、飛び抜けて頭が良く、運動神経もバツグンの天才達です。
そんな中に混じるだけで、場違いというか「ひぇ〜〜〜」という感じでした。
生まれて初めてクラス全員が見守る中、私は6段の跳び箱を飛びました。
その瞬間、拍手がおこりました。
先生は「池田さんのフォームが一番キレイ」とほめてくれました。
私の頭の中には『日陰のアサガオ』が優しく咲いていました。
クラスの他の子が「いいなぁ〜飛べて。私はダメやわ」とため息をついているのを聞いて
「実は私、さっきまで1段も飛ばれへんかってん」と笑うと、彼女は不思議そうな顏をしていました。

あの時、一部始終を理解して、私を誉めてくれた先生に感謝です。
今でも何か不安な事があったり、くじけそうになった時、『日陰のアサガオ』に励ましてもらっています。
そして、いきなり6段の跳び箱を飛んだ小学生の自分を思い出しては、勇気を貰います。
ウジウジしてたら、小学校4年生の女の子に笑われますもんね。
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